キアポ周辺を歩く 新アジアンリゾート・フィリピン
キアポ教会

庶民の街キアポ

パシグ川の北側にキアポとチャイナタウンという古くからにぎわう一画がある。二つの地区は隣接していて、LRTを境に東がキアポ、西がチャイナタウンになる。キアポ地区はブラックナザレで有名な、キアポ教会を中心とした庶民の街だ。マカティなど新しい街ができる前は、この地域がマニラの中心だったと言う。

タクシーを使いキアポ教会の近くまで移動した。アヤラ橋でパシグ川を渡り、カルロスパランケ通りからキアポに向かった。行く途中は、レストランや店などをあまり見かけない、住居兼倉庫が多くを占める、少し無気味な感じさえする地域だった。

 

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フィリピン土産を超安値でゲット

キアポ教会の南、ケソン通りの高架橋下でタクシーを降りた。ここはフィリピンのお土産を売る店が多く集まる地域で、欧米の旅行客が目に付いた。いつトラブルが起こってもおかしくない雰囲気があるフィリピンで、緊張感がある私たち日本人に比べ、無防備で歩き回っている彼等にはいつも驚かされる。

ここで日本の友人に籐でできたポーチを5つほど買った。いくつか店を回って値段を比べたが、同じようなものでも店によって大きな差があった。ディスカウントしてくれと交渉すると意外に簡単に応じてくれる。なるほどここまでは織り込み済みかとおもい、さらに交渉すると、ノーという。それじゃ次の店に行こうとするとあっさり応じてくれた。
日本人がフィリピンで物を買うと、ふっかけられるのが関の山だが、これだけ多くのお土産屋があると、買い手の方に分があるようだ。

 

キアポ教会へ

ケソン通りに沿って歩きキアポ教会へ。キアポ教会は外観も内装もとても美しい教会だ。1582年スペイン人によって建てられた。
ちょうどミサの最中でマイクを通し説教が流れ、多くの信者がそれに聞き入り手を会せていた。中は広く、明るく、荘厳で、私が抱いていた薄暗く重々しい教会のイメージとは全く違った。遠く前方にはあの有名なブラックナザレ(だと思うんだが)小さく見ることができた。この中は撮影禁止なので写真は撮ることができなかった。

 

教会を出ると小さな広場がある。多くの人たちと露天が雑然としていた。この広場からカリエド駅までの通りが、このあたりで最も賑やかな所だ。

 

教会の周りは露天であふれていた

露天ではさまざまな日用品が所狭しと陳列されている。目に付いたのはろうそくと石のような黒い固まりだった。ロウソクは20pほどの料金で買い、その場で火をつけ露天の脇にあるロウソクたてに立て祈願する。こんな青天井のまして露天のおばちゃんの前で祈願して効果はあるのだろうかと思ったが、これもまたフィリピンスタイルなのだろう。
石のような固まりは、それを買い自宅の部屋の中や家の周りで炊く。猛烈なにおいと煙りが出、邪気を払うという。どうもにおいからして松やにのようなものと思われる。

その中でちょっと気になったのは茶色の液体が入った透明の小瓶だった。聞くと、これを飲み干すと堕胎するすることができと言う。効果は非常に高いらしいのだが、もちろん違法。
通りを歩いていると、一人のポリスが歩いてきた。すると両脇にある露天の女店主達は一斉にそのボトルを隠しはじめた。それが津波のように通りを駆け巡っていくのである。
ポリスもそのへん承知の上のようで、あえて取り締まりをする気配はない。下町らしい光景だなとは思ったが、ここは教会のお膝元。そんなモン売っていいんかいとも思いながら再び歩きはじめた。

 

この建物は?いせたんん?どう見ても伊勢丹だろう、とおもうのだが、これはアイセタンなのだ。マークもどこか見たことがあるような。アイセタンは4階建てのここら辺では有名なデパート。

 

チャイナタウンへ

カリエド駅をとおり抜けると、そこは中国人街となる。さらに歩き続けるとチャイナタウンの親善門に行き着く。その前は小さな広場になっていて、サンタクルス教会もある。ここまでくるとキアポ教会ほどの混雑は解消され、馬がひくカレッサや、ペディキャブが目に付くようになる。親善門を潜っていくとそこは中国人街の中心地へ向かう。

 

マニラ市はメトロマニラの中でいわゆるダウンタウン。同じダウンタウンにあっても、キアポ周辺はエルミタやマラテ、パシグとはひと味違う下町の雰囲気がある。後者が、夜の顔を持つちょっと刺々しい感じがする地域なら、キアポ周辺は庶民が息尽く生活の匂いがするダウンタウンと言ってもいいかもしれない。にぎやかで、それでいてどこか暖かみを感じる楽しい街だった。