スペイン統治時代の街並を残す美しき古都「タール」タウン

Galleria Taal
タールで訪ねたギャラリーはスペイン統治時代に建てられた建築物を改装し、世界の希少なビンテージカメラを収集した「ガレリアタール」(日本製のものも数多くある)。カメラのほとんどが現在でも使用可能とのこと。 これらのカメラで撮影された古いフィリピンの写真を見ることもできます。 特に写真愛好家におすすめのギャラリーです。
■写真提供ガレリアタール:http://taalgalleria.com/
ガレリアタール
ガレリア タール

「北のビガン、南のタール」といわれ、スペイン統治時代の街並が残る美しい町。マニラからも日帰りのドライブが可能。スペイン時代の歴史を感じたい方にお勧めです。

マニラから車で二時間半ほど南、タール湖の南西にバタンガス州の古都タール町がある。バラヤン湾からなだらかに登る斜面の一角につくられたこの街は、1732〜54年までバダンガスの州都だった。タールはもともとボンボン湖と呼ばれた今のタール湖畔にあったが、 1754年にタール火山の大噴火によりパンシピット川がせき止められ、タール湖の水位が上昇し、村が消失したことにより現在の場所に再建された。
タールには植民地支配を受けていた時代に建てられた教会や大聖堂があり、スペイン様式の高床式の木造家屋、コロニアル風の石造りの家の古い街並みが続く。その街並みの美しさから町全体が文化遺産指定(Taal Heritage)を受けていて、バダンガス州の代表的な観光名所になっている(かつて世界遺産にも推薦されたが落選)。イロコス州ビガンと比較して「リトルビガン」とも呼ばれている。

タール所在地

■タール大聖堂(Taal Basilica)

タールの中心部の小高い丘の上にそびえ立つのが、東洋のカトリック教会建築では最大の規模(全幅96メートル、奥行き45メートル)といわれるサンマーチン・バシリカ聖堂教会。フィリピンが誇る重厚な大建築物だ。この教会は1754年のタール火山の噴火や1849年の地震などで幾度か破壊された。現在の建物は1856年に再建されたもの。

■聖母マリア・カイササイ教会
(Church of Our Lady of Caysasay)

タール大聖堂の北東にある小さな教会。高さ27センチの小さな木製マリア像が祭られている。この像は1603年に地元の漁師がパンシピット川で網で偶然引き上げたものだ。このマリア像には逸話があり、どんなに厳重にに保管していても、時々消えてしまいその都度意外なところで発見されるという。
ある時このマリア様はまた失踪する。しばらくして二人の芝刈りの女性が泉に映るマリア像を見つけるのだが、マリア像はサンパーギの木の上にあり、その時カイササイという鳥がマリア像を見守っていたという。この話は人々の間に広まり、以後教会はカイササイ教会と呼ばれるようになった。教会にはその時の様子を描いた天井画が残されている。

■奇跡の井戸(Miraculous Well of Sta. Lucia)

カイササイ教会のすぐ近くにある。聖母が現れたという逸話があり、地元の人々は、この水が奇跡の癒しと治療の力を持っていると信じている。現在でもこの水を求めて来訪者が絶えない。

■タールの名物

手製刺しゅう入りバロンタガログ、飛び出しナイフのバリソン、マリネード風焼き豚のタパ、ロンガニサと呼ばれるソーセーなど。

車の故障で偶然3時間ほど滞在したタール。もう一度ゆっくり訪れたい町だ。

2012年5月某日。バタンガスのレメリーという田舎町にロバートという友人の自宅があり、海水浴とフィッシングを目的に2泊3日で出かけた。 途中食材を買い込むために、タールの市場に寄ることにしたのだが、通りかかったタール大聖堂をちょっと見学しようと停車したところエンスト。修理に約3時間ほどかかり、その間にタールの町を徒歩で散策した。わずかな時間だったので、今度はこの町の見学を目的にもう一度訪れようと思う。

レメリーでフィッシング

右は修理中の風景。フィリピンの人たちは親切だ。そして修理することが大好きだ。この写真を撮った後、まだまだ多くの人たちが集まりその数10人以上、覗き込み「ああでもない、こうでもない」とやっていた。